2018年7月26日 更新

青身魚に含まれるEPAは、がん細胞を破壊する。

イワシやサンマ、サバなどの青身魚に含まれるEPAは、血液をサラサラにする作用があり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあることがわかっています。それ以外にもがん細胞を破壊し、悪性度を軽減する働きがあるとか。果たして真実は?

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間質が、がん細胞を増殖させる

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がん細胞を採取して顕微鏡などで調べると、がんの周りを脂肪のような「間質」という組織が取り囲んでいるのを確認できます。間質は、線維芽細胞、内皮細胞、白血球、周皮細胞と線維、生理活性物質、液体成分などから構成されています。なかでも最も比重を占めているのが線維芽細胞で、活性化されると筋線維芽細胞になり、実はこれが、がん細胞の増殖を促進すると考えられています。

がん研究というと、主に間質に包み込まれたがん細胞を対象とし、これまで間質自体はあまり対象とされてきませんでした。しかし近年、間質ががん細胞の増殖を促進していることが明らかになってきたことで、新たな治療法への期待も高まってきています。

その一つが、線維芽細胞の質を変えることで、抗がん剤や免疫細胞の侵入をスムーズにさせる治療法です。このサイトでも「がんは熱に弱い」ことを以前紹介していますが、たとえばハイパーサーミアという局所温熱療法は、がん細胞周辺の線維芽細胞同士の結合を緩めることで隙間を生じさせる働きがあります。それによって生じた隙間に、抗がん剤や免疫細胞を潜り込ませて、がん細胞の増殖を抑えようというのがその試みです。

体に欠かせない必須脂肪酸

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これは医学的な治療ですが、実は栄養学的にもEPAに似た働きがあると考えられています。EPAは、脂肪酸の一つで、がん細胞自体の細胞膜を柔らかくし、がん全体の悪性度を軽減する働きがあるとされています。

脂肪酸は、構造式中の二重結合の数によって大きく3つに分類されます。二重結合がないものを飽和脂肪酸、二重結合が一つのものを一価不飽和脂肪酸、結合が二つ以上を含むものが多価不飽和脂肪酸。なかでも多価不飽和脂肪酸には、二重結合の位置によって、オメガ3系多価不飽和脂肪酸、オメガ6系不飽和脂肪酸があり、これらは様々な食品にそれぞれ異なった割合で含まれています。

オメガ3系多価不飽和脂肪酸には、魚類に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、えごま油などに含まれるαリノレン酸などがあります。オメガ3系脂肪酸は、血中の中性脂肪をあげたり、不整脈を予防したり、血液をさらさらにして動脈硬化を防ぐ作用があることがわかっています。

がん治療には、EPAを多く摂る

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なかでもEPAは、血液粘度を下げる働きをすることから、多く摂取することでがん細胞の周囲に集まり、それをがん細胞が取り込むと固い細胞膜に隙間ができることが明らかになっています。その結果、抗がん剤や免疫細胞のがん細胞への侵入が容易になるわけです。

EPAは、体内で合成できない必須脂肪酸なので、食べ物などから積極的に摂取する必要があります。イワシやサバ、サンマなど青身魚に多く含まれるので、刺身などできるだけ生で多く摂るといいようです。
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