2017年1月12日 更新

薬に頼らず、栄養で自然治癒力を!

今月から、東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生の連載が始まりました。藤田先生は、腸内細菌や感染免疫学、寄生虫などの研究で知られます。専門の立場から健康や身体のメカニズム、栄養バランスなどについて解説いただきます。先生独自の健康エッセイをお楽しみください。

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 なぜ、こんなに医療が発達しているのに、花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患やうつ病、自閉症などの心の病気が増え続けているのでしょうか。
スギ花粉症の第一例は1963年日光市に住む成人でした。スギ花粉は昔から日光には飛散していたのに、第一例は1963年で、今では日本成人の三分の一がかかっているのです。
また、うつ病は戦前の日本にはほとんどみられなかった病気です。しかし、2000年頃から増え始め、当時20万人くらいの患者数が今では100万人を突破しています。
がんで死亡する人も増えています。がんもアレルギー性疾患も心の病気も西洋医学だけでは予防することも出来ないからです。
 私はかつて、寄生虫体からアレルギーを抑える物質を取り出しました。アトピーにしたネズミにその物質を注射したところ、いっぺんにアトピーを治すことが出来ました。しかし、この物質は薬として使えなかったのです。アトピーは治すことが出来たのですが、免疫のバランスを崩して、がんになりやすい体質にしてしまったからです。
 がんやアトピーなどのバランスの病気は西洋医学では役に立たないのです。薬では治すことも予防することも出来ないのです。バランスの病気の予防や治療には東洋医学的な発想が必要なのです。
私たちは40億年という長い年月、この地球上に生きてきました。抗生物質もない、ワクチンもない時代に生きてきたのは、私たちが自然の中で得てきた「自然治癒力」なのです。
花粉症やうつ病、自閉症などの病気が増え、がんの発生が増加した背景には、私たちがよかれと思ってきた文明社会があるのです。
 私たちは、薬に頼らず自然治癒力を増強する食べ物をとり続けることが必要なのです。

執筆 藤田紘一郎

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