2018年5月8日 更新

内臓疲労の回復は腸が決める

最近疲れが取れない、朝起きるとだるい、ぐったりして動けない、それって「内臓疲労」が原因かも… 今回は、そんな内臓疲労の原因と予防についてご紹介いたします。

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「必要な疲れ」と「泥のような疲れ」

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 「ガッツがある」という言葉の「ガッツ(guts)」は、腸などの内臓のことを指します。本当の粘り強さ、精神の粘り強さというのは、下腹部(腸の当たり)にグッと充実感がある状態。そんなイメージからできた言葉なのではないでしょうか。

 「疲れ」といっても身体が進んで作る「必要な疲れ」と、そうでない「泥のような疲れ」があります。

 「必要な疲れ」とは、羽のように心地よく気分の良い疲れで、身体にとってむしろ大切なのです。よく眠れる、食べ物が美味しくなる、気持ちが前向きになる、そしてやる気が起こるのです。

 一方「泥のような疲れ」の状態は、ぐったりして動けない、気分が落ち込んで、沈み込むような疲れの状態です。この「泥のような疲れ」は体全体に悪影響を及ぼします。NK(ナチュラルキラー)細胞の活性は低下し、ドーパミンやセロトニンなどの幸せ物資も分泌されなくなり、体も心も衰弱してしまうのです。

 このような疲れは腸や肝臓の働きを悪くし、免疫力を低下させ、がんやアレルギーになりやすく、うつなど精神的な病気を発症しやすい状態にさせます。私はこのような「泥のような疲れ」を「内臓疲労」と呼んでいます。

 ではこの「内臓疲労」は、何が原因で良くなったり悪くなったりするのでしょうか。

内臓疲労を防ぐ健康生活

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 「内臓疲労」の原因物質は永らく「乳酸」だと信じられてきました。しかし、最近の研究ではそれが否定され、真の原因物質は「活性酸素」と糖の過剰摂取によっておこる「糖化」であることが明らかにされてきました。

 つまり、これらの原因に直接関係してくる食事の内容や食べ方がとても大切なのです。活性酸素を消すためには、色のついた野菜や豆類を多く摂ることがおすすめです。また、糖化を防ぐためには、炭水化物や糖質をあまり摂らないことが大切です。

 そして最近の研究では、内臓疲労を防ぐ有力な物質が発見されました。それは「短鎖脂肪酸」です。短鎖脂肪酸は、炭素の数が6以下の短い鎖の脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)のことで、私たちの健康維持に欠かせないものです。短鎖脂肪酸を腸の中で増やすためには、善玉腸内細菌を増やすために食物繊維を多く摂ることが良いでしょう。

 また、「羽のような心地よい疲れ」を作るために、メリハリある生活と適度な運動、働くときは徹底的に働いて、休む時も徹底的に休み、バランスよい運動と睡眠に心がけましょう。
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藤田 紘一郎 藤田 紘一郎