2018年7月17日 更新

最近、自閉症が増えてきたわけ

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自閉症は脳の機能障害?

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自閉症は、これまで先天性の脳の機能障害とされてきました。そのため、治療には脳の異常な興奮を鎮める薬が使われており、療育の方法は、主に脳へのアプローチが行われていました。しかし、残念ながらこのような治療法を続けていても、根本的な解決には至らず、症状の改善につながっていないのが現状です。

ところが、最近の研究で、自閉症は腸内環境に密接に関係していることが明らかになってきました。自閉症と腸内環境がどのように関係しているのか、2つデータをもとにお話します。

抗生物質で腸内環境が悪化

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まず一つ目は、乳幼児期に長期にわたって抗生物質を投与された子どもに自閉症の発症者が多いということです。抗生物質は、腸内環境に悪影響を及ぼすとされています。自閉症者の93%が2歳になるまでに耳の感染症を経験しています。自閉症児はそうでない子どもに比べてトータルで3倍以上もの抗生物質が与えられています。また、自閉症者が、腸内フローラを育てる食生活を徹底して行うことで、症状が大きく改善した症例も数多く報告されています。

自閉症者は「腸もれ」が起こっている

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二つ目は、自閉症者は「腸もれ」が起こっている可能性高いことです。米国カリフォルニア工科大学のイレイン・シャオ博士は2013年、世界的科学雑誌「セル」に自閉症の症状を引き起こす物質を見つけたという報告しました。シャオ博士は、コミュニケーション能力の低下した「自閉症マウス」を使って、その原因がクロストリジウムという腸内細菌が作り出した「4EPS」という毒素が、腸内から漏れていることを発見しました。そして、「漏れる腸」を治療すると、「4EPS」が体内に侵入するのを防いだと報告したのです。人間で調べてみても、確かに自閉症者は、血液中に「4EPS」が増えていることがわかっています。

また、「腸もれ」の治療に使われた整腸剤は、腸内細菌の一種でした。バクテロイデス・フラジリスという菌で、腸壁を整え、バリア機能を高めてくれる働きを持っています。マウスに自閉症をもたらす毒である「4EPS」をつくっているのは腸内細菌ですが、その毒が体内に侵入しないようにするために腸の壁を整えるのもまた腸内細菌の役割なのです。腸内細菌をはじめ腸内環境の悪化には、少なからず自閉症の症状に関係があると言えるのではないでしょうか。
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藤田 紘一郎 | 266 view

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