ケトン体は妊娠中に欠かせない栄養素 赤ちゃんはケトン体で育つ!

皆さん、「ケトン体」をご存知でしょうか?

健康に関心のある方なら一度は聞いたことがあると思います。

糖質制限やダイエットなど健康に関する話題にちらほら登場するようになった「ケトン体」。

近年では妊娠や出産、胎児の成長などにも関係していることがわかってきました。

不妊や妊娠後の体調不良などに悩む人が増えてきている今、栄養のことを知っておくことがとても大切だといえます。

この記事では、いま話題のケトン体がどのように妊婦や胎児に関係しているのか迫っていきます。

ケトン体とは?

ケトン体とは、脂肪が体内で分解されてできる物質で、私たちのエネルギー源の一つです。

私たちが学校で習う栄養学では、炭水化物や糖質が分解されてできる「ブドウ糖」が主なエネルギー源とされています。

しかし近年、私たちのメインエネルギーはブドウ糖ではなくケトン体ではないか、ということがわかってきたのです。

現代人の食生活は1日3食が一般的で、この3食すべてに主食となるご飯やパン、麺類などが登場します。

実はこれ、糖質の摂りすぎに陥る食生活といっても過言ではないのです。

育ち盛りの子どもや筋トレ、スポーツをする人にとっては必要な場合もありますが、基本的に人間の身体は、糖質がたくさん入ってくることを想定してつくられていないと言われています。

1万年以上前、私たちの祖先は狩をして得た動物の肉や魚、あるいは木の実や植物を採取し、それらを食べていたと言われています。

ほとんど「糖質」を摂らない、そんな生活です。

その背景から、脂質やタンパク質などを主なエネルギーとしていたのではないか、と考える専門家も少なくありません。

そして数年前、糖質ではなくケトン体優先説を裏付ける、ある情報が注目を集めました。

それが、「胎児がケトン体で生きている」ということです。

ケトン体がもたらす妊婦への影響

胎児と妊婦、ケトン体との関係性については、千葉県にある「宗田マタニティクリニック」院長である宗田哲男医師によって明らかにされています。

宗田医師は、妊婦のケトン体数値が糖質制限をしている、していないに関わらず通常よりも高いことや、新生児のケトン体数値が基準値をはるかに上回る高い数値であったことなどから、胎児が高ケトン体環境で成長していることを発見し、ケトン体をエネルギー源としていると結論付けています。

赤ちゃんと母親をつなぐ臍帯(へその緒)や胎盤からも高いケトン体数値が確認できるそうです。

長い間、胎児のエネルギー源は、ブドウ糖だとされてきました。

妊娠中は赤ちゃんの栄養も必要になるため、産婦人科医や栄養士から食事の量を増やす指導があります。

しかし宗田医師は、「炭水化物や糖質を増やしてもケトン体を利用している胎児の栄養源にはならず、むしろ糖質の摂りすぎは妊婦の身体に負担をかけ、結果として妊娠糖尿病などといった疾患につながる」と指摘しています。

安心できる妊娠生活を送るには?

妊娠中は母子ともに高ケトン体の体内環境になることから、ケトン体が危険な物質ではないことがお分かりいただけたと思います。

それでは、健康な妊娠生活を送りながら、安全な出産をするためには、どのようなことを心がければいいのでしょうか?

それはズバリ、「ケトン体質」をつくることです。

ケトン体質とは、その名の通り日頃からケトン体を使える体質にすることです。

ケトン体質をつくるための基本は以下の3つです。

①糖質の摂取量を減らす
②良質な油とタンパク質を摂る
③補酵素を摂る

私たちの身体は、ケトン体よりブドウ糖を優先的に使いたがります。

そのため、糖質を摂取している状態では、いつまでたってもケトン体質になることはできません。

糖質を控え、ケトン体の元となる脂質や身体を作る元になるタンパク質を積極的に摂ることがケトン体質の基本となります。

「補酵素」も忘れてはいけません。

補酵素であるビタミンやミネラルがなければ、体内でケトン体を生産することはできませんし、そもそも生きていくうえで必要な代謝や消化なども行えません。

その他、循環を促進するために適度な運動なども取り入れると、上手なケトン体質をつくることができるでしょう。

妊娠中におすすめのケトン食

ここからは、妊娠中にケトン体質を維持するためにおすすめの食品をいくつかご紹介します。

まずはじめは卵です。

卵は高タンパク食品として知られる他、貧血予防に重要な鉄分なども含んでいます。

手軽に食べられるゆで卵や、バターやココナッツオイルなどをたっぷり入れてオムレツにするなど、積極的に食べるとよいでしょう。

日常的に油を摂取するのにおすすめなのが、味噌汁やスープです。

ここにもバターやココナッツオイルなどを入れると簡単に油を摂ることができます。

コーヒーに油を入れて摂ることもおすすめです。

妊娠中はノンカフェインのデカフェなどを選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんの発育にとても重要なEPA・DHAを含む魚なども積極的に食べることも大切です。

食品で摂れない場合は、サプリメントなどを活用するといいでしょう。

まとめ

妊婦や赤ちゃんだけに限らず、ケトン体質をつくることは、健康を維持するうえで大いに役立つと考えられます。

毎日当たり前のように食べている糖質を制限することは簡単なことではありません。

ここ最近では、豆腐麺など糖質オフの食品や糖質制限レシピ本なども少しずつ増えてきました。

母子ともに健康に過ごすためにも、ケトン体質をつくる食事に切り替えてみてはいかがでしょうか?

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