“隠れ貧血”に要注意!貧血予防にオススメの食事

最近いつも疲れてる、生理痛がひどい、肌荒れも気になる… こんな症状に悩んでいませんか? 実はそれ、隠れ貧血かもしれません。血液検査でもわかりにくい現代女性を悩ませる隠れ貧血とは一体? さらに、貧血予防にうってつけの食事もご紹介します!

4人に1人が貧血

 

今、日本人女性の4人に1人が貧血の疑いがあると言われています。貧血の症状としてわかりやすいのは、“めまい”や“立ちくらみ”などがありますね。また、健康診断などの血液検査によって“ヘモグロビン”の数値を基準に判断されるケースが多いと思います。しかし、貧血はヘモグロビンの数値だけでは測ることが出来ないことをご存知でしょうか。

ヘモグロビンは常にフェリチン(貯蔵鉄)から補われているため、血液中のヘモグロビンは正常値であっても、細胞組織内に蓄えられているフェリチン値は基準を満たしていないという“隠れ貧血”が日本人女性でおよそ1000万人いると言われているのです。

隠れ貧血の症状としては、“疲れがとれない”“偏頭痛がある”“生理痛がひどい”“集中力がない”“情緒が不安定”“肌荒れ”“目の下のクマ”などです。これらの症状がある方は、隠れ貧血の可能性があるかもしれません。

妊娠中や出産時はとくに貧血になりやすい

 

もし、これらの症状がある身体で妊娠した場合、健康的な妊娠生活が送れるでしょうか?

妊娠すると胎児や胎盤などに必要な鉄が送られるため、母体の貯蔵鉄はどんどん減少していきます。特に妊娠後期になると、胎児に送り出す鉄の量が増えるため、貧血になる妊婦が多いとも言われています。また、出産時には出血が伴うのでさらに鉄不足に陥るリスクは高まります。

千葉県市原市の宗田マタニティークリニック院長 宗田哲男先生によると、「妊娠後期のフェリチンの理想的な値は100ng/dlですが、ほとんどの妊婦が20〜30ng/dlくらい。最悪の場合は5ng/dlしかない妊婦もいる」と述べています。

妊娠後期ともなればお腹も大きく、身体も徐々に辛くなってくる時期ですが、貯蔵鉄が低下することによって貧血の症状が増し、とても辛くなる妊婦が多いそうです。その上、分娩時に更に鉄を失うことになると、産後に重症とも言える貧血を引き起こしたり、うつを発症したりするケースが多いと言われています。

こういった症状に悩まされないためにも、普段から貧血予防に心がけることが大切です。

貧血予防にオススメの食事

 

貧血予防には、なんといっても食事です。

まず重要になるのは、血液の材料になるビタミンやミネラルをしっかり摂取することです。とくに、血液を作るサポートをしてくれるビタミンCや葉酸を多く含む野菜や果物がおすすめです。

野菜や果物以外にも、高タンパク食が貧血によいとされています。とくに、妊婦の場合は、胎児の成長に多くのタンパク質が必要になるため、普段よりも多く摂取することが大切です。タンパク質は、鉄分の吸収を促進する動物性タンパク質がよいとされ、とくに血液の材料となる鉄を多く含んでいるレバーがおすすめです。また、最近注目されつつあるレッドビーツも鉄を豊富に含んでおり、貧血予防におすすめです。

女性は男性よりも鉄を失いやすいため、妊娠中や産後のトラブルを回避するためにも、フェリチン値をチェックすることも予防につながると言えます。

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