糖質とがんとの因果関係は、医学的にも証明できることをご存知ですか? がん細胞は、糖質をエサに増殖するとも言われ、それはがん検診などで行われる「PET検査」でも明らかです。
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がん細胞は糖質を好む
近年、がん患者の増加とともに、がんに対する様々な情報が出回っています。その中の一つに「糖質はがんのエサになる」といったことをよく耳にするようになりました。がんは、未だ解明されていないことが多く、その治療法や対策法がこれといって確立されていないため、こういった情報もいまいち信ぴょう性に欠けてしまいます。しかし、がん細胞が糖質を好むことは医学的にも立証されているようです。
がん検診で行われている検査の一つに、その性質を利用して行うPET検査(Positron Emission Tomography)があります。PET検査では、X線やCT画像検査では発見しにくい、初期のがんを特定できるのが大きなメリットで、人間ドックやがん検診などで用いられるケースが多く、近年急速に普及しつつあります。このPET検査を受けるにあたって、患者の体にいったい何が投与されるかご存知でしょうか?
がんの発見に「糖」が使われている
PET検査では、微量の放射性物質とブドウ糖に近い成分(FDG)を合わせた検査薬を点滴で体内に投与し、このブドウ糖(FDG)が多く集まる場所を撮影し画像化します。がん細胞が正常細胞に比べて多くの糖分を取り込む性質を利用して、がん細胞の場所や悪性度を調べる仕組みになっているのです。
検査を受けた人はわかると思いますが、糖分を多く取り込んだ細胞は「赤く」光って画像上に現われ、とくに悪性度が高いがんは真っ赤に光り、ブドウ糖(FDG)がそこに集中的に集まっていることがわかります。
また「ケトン食がガンを消す」の著者で、東京女子医科大学消化器外科の古川健司医師は、著書の中で「がん細胞は、正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を取り込むことができるようになります。」と指摘しています。
毎日の食事を見直す
PET検査一つとっても明らかなように、がん細胞は正常細胞より圧倒的に糖を好み、体内に入ってきた糖をいち早く見つけ取り込むのです。逆に言うと、糖質を摂り続けている限り、がんにエサを与えていることになると考えられます。
現代医療で主流となっている抗がん剤や放射線治療なども、糖質の摂取を減らすことでがん細胞の活発な活動の抑制につながり、結果として副作用等のリスクが軽減するといったことも考えられるようです。がん治療において「糖質を摂らない」ことは、少なからずどんな療法を選択してもプラスとして作用するようです。
いまの日本では、ご飯やパン、麺などの炭水化物(糖質)中心の食事が普通になっています。そのため、意識して食べるものを選ばなければ、自然と糖質過多の食事になってしまうことは否定できません。毎日の食事を見直し、できるだけ糖質を摂らない献立を心がけることががんの予防につながるのではないでしょうか。
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