この夏、熱中症に要注意。|水分補給のポイントは「食べ物」だった!

夏、気温が上昇し、30度を超えると途端に多くなるのが「熱中症」です。

この時期、ニュースや天気予報などで「日中は、なるべく日陰や涼しいところを選んで歩き、こまめに水分補給してください」と伝えるのを目にします。

水分補給というと、熱中症に関わらず健康維持に不可欠な行為です。

人間の体は、7割は水分と言われるように、水を十分にとっていないと、運動や食事、ストレス管理、睡眠などあらゆる行動に影響します。

人間は食べ物がなくても、蓄えた栄養で2ヶ月近くは生きられるそうですが、水なしだと数日で死んでしまう。

つまり水分補給とは、人間が生きていくために必要な、まさに生命維持装置といって過言ではないのです。

 

脱水状態で、カラダはどうなる?

熱中症の症状は、複数ありますがとくに注意が必要とされているのが脱水状態です。

水分が足りない、いわゆる脱水状態になると人間のカラダはどうなるのでしょうか?

わたしたちは通常、呼吸、発汗、排泄などで1日2〜3リットルの水分を放出しているといわれます。

その失った水分を補うために水分補給をするわけですが、十分に水分を補給していないと、さまざまな不調や症状が現われます。

医師や研究者などの専門家によると「体の水分量が2%減少しただけで、認知障害が起こる」そうです。

2%は、量にすると1リットルに満たないほどですが、それだけで理解力が低下し、判断力や集中力が衰えるなど感覚能力に支障をきたすのです。

多くの不調や病気も、脱水によって引き起こされます。

頭痛、疲労、便秘、不眠、尿路感染症や線維筋痛症、さらには、免疫力の低下や脳、心臓、肝臓といった重要な臓器の調節にも影響を与えます。

結果、心臓病や糖尿病、認知症やアルツハイマーといった重篤な病気を誘発することにもなるのです。

脱水症は一見、水分を補えばいいと簡単に考えがちですが、十分な水分補給がされないと、さまざまな病気の温床になると認識しておくべきでしょう。

 

現代人は、水分を奪われる環境にいる

わたしたちは、暑い夏だけではなく、年中、脱水症の危険にさらされています。

実際に、アメリカの医師たちの間では「75%もの人たちが脱水症だ」と指摘します。

日本人も同じような状況にあります。

例えば食事です。

塩分が多く、水分の少ない加工食品、揚げ物などの脂肪や糖質の多い食品、野菜や果物の不足など、現代人は体に大きな負担がかかる食事をしています。

とくに水分が多い野菜や果物の不足は、それだけで体を乾燥させ、干からびさせる原因になります。

職場環境も、脱水を加速させます。

蛍光照明、冷暖房機器、携帯電話やパソコンなどの通信機器、電子機器など周りには空気を乾燥させるものばかり。

持病や慢性疾患を抱え、症状を和らげるために多くの薬を服用している人もいます。

薬も体から水分を奪う要素だと考えられています。

さらに、デスクワークが主体であまり体を動かさないのも問題です。

動かないでいると細胞への水分供給が滞り、老廃物の排出も妨げられます。

体内の水分とエネルギーの流れが悪くなると、体は脱水状態になるのです。

 

飲むだけでは解決しない

脱水状態に陥らないためには、こまめに水分補給をするしかありません。

では、適切な水分補給とは一体どのくらいなのでしょうか?

私たちが通常、必要な水分量は、一説には約2〜4リットルだと言われています。

しかしそれだけの量を1日にカバーするために、水だけをガブ飲みするのは正しくありません。

水と一緒にミネラルなどの代謝に関わる栄養素もしっかり補給することが、本当の意味での水分補給といえます。

具体的には、水分とビタミン・ミネラルを多く含んだ野菜や果物を摂るようにすることです。

たとえば、ペットボトルの水と一緒に、りんご一個食べると、ペットボトル2本分よりも多くの水分を補給できるといわれます。

水分を多く含む野菜も同様です。

野菜や果物などの植物は、水分が80〜90%以上。

体の深い部分、すなわち細胞にまで水分をもたらし、様々な栄養素とミネラルも満載しています。

 

野菜や果物と一緒に水分補給

水分を多く含む食品は、一般的には栄養素も豊富です。

熱中症や脱水症対策には、水分補給と同じくらい、体内のミネラルバランスが重要です。

とくにカリウムとマグネシウムは、細胞内の水分調整や温度調整に欠かせないミネラルですので、水分補給と一緒にしっかり補うことで熱中症の予防につながります。

水分の多く、さらにミネラルが豊富な野菜は、キュウリ、ロメインレタス、セロリ、ズッキーニ、トマト、ピーマン、カリフラワー、ブロッコリー、ニンジンなど。

果物はスイカ、いちご、グレープフルーツ、メロン、パイナップル、ブルーベリー、キューい、洋ナシ、ブドウ、スターフルーツなど。

食物繊維が体内にあると、水がゆっくり吸収されるため、長く体内に止まるとされています。

水分、ミネラル、食物繊維が揃った野菜や果物。

これらが相乗的に作用することで、効果的な水分補給、熱中症対策につながるといえます。

 

まとめ

暑い夏、熱中症や脱水症に負けない細胞を作るためには、まず水をしっかり飲むこと。

利尿作用があるお茶や、塩分や糖分を含むスポーツドリンクではなく、真水を飲むことが何よりも大切です。

合わせて野菜や果物で水分と一緒にミネラルをたっぷり補給して、熱中症と無縁の生活を送ってください。