糖質の過剰摂取が体に有害であることは知られていますが、糖質を多く含んでいるのはご飯、パン、麺といった炭水化物だけではありません。なかでも意外に見過ごしやすいのが調味料です。料理やスイーツに欠かせない調味料の糖質量とは?
目次
調味料には糖質がたっぷり
糖質は、がんや心臓病、脳卒中などの三大成人病はじめ、最近では糖尿病や認知症、アレルギーなどの疾患との関連も指摘されています。もちろん糖質以外に、塩分の摂りすぎも身体への負担は大きく、とくにがんや心臓病、糖尿病などは、食事そのものが治療と直結するので、糖質や塩分を抑えた食事を心がけることが大切です。
糖質を抑えるための食事や栄養の取り方については、多くの情報が出回るようになりましたが、意外に見過ごされているものに「調味料」があります。
調味料は、あらゆる料理やスイーツなどに使われているので、私たちはほぼ毎日、驚くほど口にしています。それゆえ、がんや糖尿病などの闘病中の人はもとより、肥満やメタボリック症候群などで糖質をカットしたい人は、炭水化物を多く含む食品とともに、調味料や含まれている栄養成分にも目を向ける必要があります。
砂糖やハチミツ、焼肉のタレはアウト
ではどんな調味料が問題になるのでしょう? まず、基本的に砂糖やショ糖、上白糖、グラニュー糖、黒糖、三温糖、和三盆などの糖類はすべてNGだと考えた方がいいでしょう。市販の料理酒やみりん、醤油やソース、ケチャップ、ドレッシングなどで糖質が含まれているものは、厳密にいえば外したほうがいい対象だといえます。
それから、調味料ではないかもしれませんが、水飴、乳糖、キシリトール、トレハロース、デキストリンなどは、やはり使用量は少な目の方がいいようです。ハチミツも同様です。また、和洋菓子や焼き菓子、チョコレート、スナック類などのスイーツ類は、砂糖や糖類が含まれているし、実際に侮れないのは、焼肉や焼き鳥などで使う「タレ」は、砂糖や糖類がたっぷり入っています。
「そんなこと言ったら何も食べるものがない」といわれそうですが、ほぼ毎日口にするものは量を考え減らすことが、健康を維持する上で大切です。
糖質の少ない甘味料を使う
ただし、最近は糖質カットや糖類ゼロの調味料や食品も出回っています。そういった調味料をうまく使うことで、体に入る糖質を軽減できます。
たとえば、ウリ科の「ラカンカ」という果物から抽出したエキスは、砂糖と同じように甘みがあるが糖質量は比較的すくなめです。すき焼きなどの料理やお菓子づくりに利用すると砂糖と同じ味が楽しめるとか。
和食料理に欠かせないみりんも、最近は糖質ゼロの日本酒が販売されているので、これにラカンカを組み合わせれば、糖質ゼロのみりんにできます。焼肉や焼き鳥については、タレより最近は「塩」味で楽しむ人が増えています。塩とレモンでさっぱり味を堪能するのもなかなかオツなものです。
同様に、ドレッシングやケチャップ、ソースなどについても、最近は糖質カットしたものが市販されているので、成分表をよく見て極力、糖質の少ないものを購入することをおすすめします。
また、この記事を閲覧された利用者様が、記事内容をもとに行われる判断、行動、それに伴った結果について保証するものではありません。
利用者様ご自身の責任の下、判断・行動を行って頂きますようお願い致します。