がんが最も恐れる酵素 Part2

弱アルカリ環境で、消化酵素が活性化

弱アルカリ環境で、消化酵素が活性化

 

タンパク質消化酵素のサプリメントをがんの治療に使うことを最初に提案したのは、胎生学が専門だったイギリスのジョン・ベアード博士で、1906年のことです。その後、アーンスト・クレブス・ジュニア博士、ディーン・バーク博士の2人の著明なアメリカの生化学者が中心となって研究を進めました。

一番強力なタンパク質消化酵素は、キモトリプシンで、次がトリプシンです。サプリメントにはこの2つ、なかでもキモトリプシンがたくさん含まれる方が効果は高いとされます。この2つはすい臓で作られ、十二指腸に送られます。2つとも、弱アルカリ性の環境(pHが7.5から8.5)で、最も活性化すると考えられます。ところが2つとも、酸には弱いとされ、口から飲んで胃を通ると、胃の強い酸で大部分が壊れてしまいます。

人の食道をたどっていくと、胃は強い酸ですが、その後の十二指腸からアルカリに変わります。この性質を利用して、酸では溶けませんが、アルカリで溶ける特殊なコーティング(膜)が開発されました。英語では、pH Sensitive Enteric Coatingと呼ばれます。胃の中はコーティングに包まれたまま通過、十二指腸のところで溶け、中のサプリメントをリリースします。タンパク質や脂肪の分解は十二指腸の役割です。十二指腸でリリースされるのが、消化酵素としては理想的とされています。

かつては、この手の消化酵素のサプリメントはドイツ製の評判が高かったのですが、アメリカでそれを上回る強力なサプリメントが開発されてきているようです。

サプリメントを選ぶならアメリカ製

サプリメントを選ぶならアメリカ製

 

アメリカ合衆国で栄養素療法によってがんの治療をする医師や、メキシコで代替療法を本格的に取り入れているクリニックのほとんどが、タンパク質消化酵素のサプリメントを積極的に使用しています。使用するのはもはや当たり前のようになっています。

しかし、アメリカでは代替療法に対する規制がとても厳しく、消化酵素などのサプリメントに前向きな医師が限られています。メキシコに行けば比較的自由に治療が受けられるのですが、医療保険があまり効かず、滞在費用などコストがかさむため、それだけお金がない人はサプリメントなどを自分で買って、自力で治療しています。アメリカにこうした人はかなりいるようです。

アメリカ製サプリメントは、タンパク質の分解では最も威力のあるキモトリプシンを多く(1カプセルに60mg)含んでいます。キモトリプシンに次いで威力の高いトリプシンも非常に多く(960mg)、威力の高いナットウキナーゼも入っています。
さらに、胃の強い酸から守り、十二指腸でリリースされる特殊なコーティングで被われています。競合するドイツ製はだいたいが、トリプシンが多くても1カプセルに100mgくらい、キモトリプシンは3mg程度です。

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