がんの原因は低体温!?|基礎体温を上げる3つの方法

 

低体温はがん細胞が最も好む体内環境です。

冷えや低体温状態が慢性的に続くと、がんに限らず様々な病気のリスクが高まります。

低体温から脱し、がん細胞が住みにくい体内環境をつくるにはどうすればいいのでしょうか?

今日は日常生活で取り組める基礎体温を上げる方法をご紹介いたします。

 

冷えは万病のもと

昔から「冷えは万病のもと」と言われます。

身体が冷えていると免疫力が低下し、人間が本来備えている自然治癒力が働きにくくなります。

それだけでなく、低体温ががんの原因となっているとも言われているのです。

低体温の原因

筋力低下

低体温の原因の第一として、筋力の低下が挙げられます。

筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。

基礎代謝が落ちれば、エネルギーが消費されにくくなって、体温も下がってしまうのです。

加齢とともに筋肉量は落ちていくので、簡単なトレーニングを習慣にして筋力低下を防ぐことが重要です。

 

ストレス

ストレスを感じると自律神経の働きによって、血管が収縮します。

血管が収縮すると血液循環が悪くなるだけでなく、筋肉も収縮させてしまうため、低体温につながるのです。

ストレスを緩和させることも体温を上げるのに重要なポイントということです。

 

栄養不足

身体の熱を出しているのは、細胞の中に存在する「ミトコンドリア」が熱を生み出してくれているからです。

つまりミトコンドリアの働きが弱くなると、生み出す熱も減ってしまい、低体温に繋がるというわけです。

熱を生み出す材料は、ブドウ糖・タンパク質・脂肪酸のどれからでもエネルギーを生み出すことができますが、

これらは単独で熱を生み出すことはできません。

ミトコンドリアが働くためには先ほどの材料に加えて「ビタミンB群」「ミネラル」が不可欠です。

パン・パスタ・うどん・白米・甘いものばかりを食べていてはミトコンドリアが動く材料がないというわけです。

実際に冷え性で苦しんでいる方の食事は炭水化物・糖質に偏っており、

ミトコンドリアが働くためのビタミンB群・ミネラルが圧倒的に不足しています。

ミトコンドリアがしっかり働き、熱を生み出せる材料をしっかり補給しましょう。

 

体温を上げるには?

 

がんの治療や予防をはじめ、様々な体調不良の改善には、基礎体温を上げることが大切です。

毎日の生活に取り入れるだけで、低体温や体の冷えの改善に効果的な3つの方法をご紹介します。

入浴・足湯

 

まずは、お風呂です。

お風呂といっても、シャワーではなくしっかり湯船に入ることが重要です。

1日1回、湯船に10分程度つかるだけで、体温が1度上がるといわれます。

お風呂の温度が低いとあまり効果的ではないので、最低でも40度以上、熱いのを好む人は42、43度の湯船につかるのがオススメです。

 

意外に知られていないのが「足湯」です。

足は、心臓から一番遠いことから、血流が滞ると内臓への血液循環が悪くなり、低体温の原因になりやすいとされています。

足湯をすることで、体熱の発生場所の一つである肝臓の血流を良くし、深部体温の上昇が期待できます。

15分ほどつかるだけで深部体温が1度上昇するそうなので、試してみるといいでしょう。

 

運動・整体

 

体温を維持するには、筋肉量を増やすことも大切です。

筋肉は、体の熱を生み出し、維持するための最大の器官です。

とくに下半身の筋肉は体の7割以上を占めているので、ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットがオススメです。

血液循環をよくし、手先や足先など末端の冷えの解消につながります。

整体などで体の歪みやコリをとることで、低体温や冷え性の解消につながるケースも少なくないようです。

 

栄養摂取

最後は栄養摂取です。

体温維持とあまり関係がないように思われがちですが、毎日の食事は筋肉や内臓、全ての細胞の材料です。

健全な代謝、消化吸収が行われるためには、十分な水、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、植物栄養素がとても重要です。

低体温や冷え性の人は、代謝不良や消化不良で下痢をしたり、筋肉がつきにくい傾向があります。

食事を見直し、体の土台を丈夫にすることが、冷えや低体温の改善方法の一つといえます。

がん治療としての温熱療法

がんは今や、2人に1人がかかる病と言われ、患者数は年々増加の一途をたどっています。

いまだ正確な原因や治療法は定まっていませんが、近年では手術や抗がん剤、放射線などの標準治療だけではなく、栄養療法など安全性の高い治療法を組み合わせた統合医療に取り組む医師も増えており、身体を温める「温熱療法」も統合医療の現場では欠かせない治療法となっています。

一般的にがん細胞は温度が低い環境を好み、増殖していきます。

反対に42度を超える環境では、生存率が低下するとされています。

温熱療法はこの「がん細胞は熱に弱い」という性質に着目した療法で、統合療法の本場ドイツやアメリカ、メキシコでは治療に取り入れられています。

がん治療や予防を考えるときは、体を温めることが重要だといえます。

まとめ

現代は、温暖化による気候の変化や、職業柄あまり身体を動かす機会がない人も多く、またエアコンなどで体が冷えやすい環境になってきています。

普段の生活から、低体温や冷え性の対策をすることが、元気で健康な体と社会生活を送ることにつながります。

がん治療においても、温熱療法の普及や今後の新しい医療にも注目したいものです。