せっかくダイエットをするならリバウンドはしたくないし髪も肌もキレイなままを保ちたい。
私はこれまでカロリーだけを意識したダイエットをしてきましたが、ことごとく失敗してきました。
一気に体重が落ちたとしても肌や髪はパサパサ。痩せたというか、やつれたように見える。
そして気が緩んだらすぐリバウンド。
しかしケトン体ダイエットに取り組んだところ、1年間で6キロ減量!リバウンドなし!
私は普段は管理栄養士として病院で働いていますが、学校で習った栄養学を患者さんに当てはめて実践しても、良くなる人はあまりいないように感じていました。
今日は健康指導師会で学んだ栄養学の知識とそれを実際に自分が実践したケトン体ダイエットの体験談をお伝えします。
目次
ケトン体ダイエットとは
私の実践した「ケトン体ダイエット」とは、
三大栄養素と呼ばれるタンパク質・脂質・炭水化物の中の炭水化物を制限することで糖質をエネルギーにする身体から脂質をエネルギーにする身体に変化させるダイエット法です。
太る原因である炭水化物・糖質の摂取を制限し、ケトン体を合成・エネルギーにする身体にすることで痩せ体質を作ります。
ケトン体ダイエットのやり方
炭水化物・糖質を制限する
ケトン体ダイエットと言うからには、身体がケトン体を合成しなければ始まりません。
ケトン体は肝臓で合成されるのですが、ケトン体が合成されるためにはまずは糖質制限をする必要があります。
なぜなら炭水化物・糖質を摂っているうちはケトン体がなかなか合成されないからです。
私たちの身体は、ご飯、麺、パンなどの炭水化物や糖質摂取している時はブドウ糖を主なエネルギーとしています。
このブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられていますが、この蓄えられているブドウ糖をエネルギーとして使い切った後にようやく中性脂肪が「脂肪酸」と「グリセリン」に分解され、「脂肪酸」から「ケトン体」が合成されて、このケトン体がエネルギー源となって燃えるのです。
つまり、身体からブドウ糖を枯渇した状態にしなければいつまでたっても中性脂肪は分解されないし、ケトン体は合成されません。
飲み会の帰りに締めのラーメン、チャーハン、締めパフェという食事を続けていたらケトン体はなかなか合成されないということですね。
タンパク質を摂る
それでは炭水化物や糖質を制限したら何を食べればいいのでしょうか?
摂るべきはまず、肉・魚・卵・大豆・乳製品などのタンパク質です。
タンパク質は体の筋肉や肌、髪の毛を作るためにとても重要です。
痩せても筋肉を落とさない!キレイな肌・髪の毛を維持したいと考えるなら、
タンパク質は積極的に取りましょう!
脂質を摂る
油を摂ることこそ非常に重要です。
炭水化物や糖質を食べない分、油がケトン体を合成し、エネルギー源になるからです。油を摂らないとフラフラしてしまいます。私は酸化しやすいサラダ油を使うのを止め、料理をする際にはココナッツオイルを使っています。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸という脂肪酸で、熱に強く、酸化しにくい、さらにはケトン体ができやすいという性質を持っています。しかもケトン体は水溶性のため、たくさん合成されすぎたとしても排泄されるので心配ありません。
炭水化物・糖質を摂取しない分、タンパク質と油を補給しましょう。もしエネルギー不足でフラフラするのなら油が足りない証拠です。お味噌汁に入れたりコーヒーに入れたり油をたくさん身体に入れましょう!
油をたくさん摂ると太ると思う人がいるかもしれませんが、太る原因は油ではなく糖質なので大丈夫です。MCTオイルもエネルギーが出やすい油なのでいいと思います。
ビタミンB群・ミネラルを摂る
また、人間のエネルギー製造工場であるミトコンドリアを活性化させることも重要です。
実はブドウ糖やケトン体単独ではエネルギーを出すことができず、ブドウ糖やケトン体がミトコンドリアの中に入り、様々な材料が揃うことでエネルギーを出すことができるのです。
その材料とは、「ビタミンB群」「ミネラル」。これらは生野菜に豊富に含まれています。タンパク質と脂質だけでは惜しい。生野菜もしっかり食べましょう!
ケトン体ダイエットの私の成果
ちゃんと痩せた!
私は最初の1ヶ月で2kg。1年で6kg痩せました。
男性でそれまで糖質漬けの食生活だった方がケトン体ダイエットをすると、1ヶ月で平均3kgくらいは簡単に落ちています。
ケトン体ダイエットをするとやつれるわけではなく健康的に減量するので、ちょうどいいところで体重が落ち着きます。私は最近は体重の変化はなくなったので、今の体重がいい状態ということかなと思っていますし、何より以前より体調が良くなりました!
甘いものを欲しなくなった!
不思議なことにケトン体ダイエットを始めてからは以前よくあった「米食べたい!」「パン食べたい!」という衝動がなくなりました。
これは血糖値が安定したことによって低血糖時に起こる糖質欲がなくなったということのようです。そして糖質がエネルギーの体質からケトン体をエネルギーにする体質に変化した証拠だと思います。
午後眠くなくなった!
以前はお昼ごはんを食べた2〜3時間後には眠くて仕方ありませんでした。
しかしケトン体ダイエットを始めてからは、午後眠いと感じることがなくなったのです。
これも糖質制限をしケトン体質にしたことによって血糖値が安定し、低血糖症状が出なくなったからのようです。
イライラしなくなった!
以前はちょっとのことでもすぐにイライラしていましたが、ケトン体ダイエットを始めてからはなくなりました。
精神にも影響を及ぼす原因は実は糖質のようで、糖質制限して血糖値が安定したことによって精神的にイラついたり不安定になることがなくなったのだと思います。生理前のイライラともさよならできました!
頭が冴えるようになった!
以前は頭がスッキリせず、仕事中にいろんなことを考えるのがもっと辛かった気がします。
ケトン体ダイエットを始めてからは思考がクリアになり、物事を考えるのが楽になって仕事がはかどるようになりました。
肌がキレイになった!
これは友人によく言われるようになって自分でも気付きました。
お肌はタンパク質と油でできていますから、それをしっかり摂取することによってお肌も生まれ変わったんだろうなぁと思います!
まとめ
私のケトン体ダイエット体験談はいかがだったでしょうか。
ぜひ皆様にも体験いただきたいです。
まずは1日3食のうちの1回は主食を減らし、さらにお菓子や甘いジュースは飲まないことから始めてみてください。