アブラナ科の野菜に注目!がん細胞を攻撃する栄養成分とは?

ブロッコリーや小松菜、ケール、クレソンといった緑葉野菜は、ビタミンやミネラルが含まれるなど、体にいいとされる栄養成分が凝縮されています。

実際に、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物は、抗酸化作用やがん細胞の形成や増殖を阻む成分があるとされ、がん治療先進国のアメリカでは、これら未精製で加工されていない植物性食品を中心にした食事で、がんを治療している人たちもいるようです。

自然のままの野菜や果物を丸ごと食べる「プラントベース」の「ホールフード」なスタイルが国民の間に広がりをみせていて、野菜や果物を生のまま加工せず提供するローフードレストランなども人気を集めています。

そうした生野菜の中でも、がん治療に向いているとしてブロッコリーなどのアブラナ科の野菜が注目されているようです。

果たしてブロッコリーには、がん細胞を抑制する働きがあるのでしょうか?

アブラナ科の野菜が注目されたきっかけ

ブロッコリーなどアブラナ科の緑葉野菜が注目されるひとつのきっかけになったのは、今から8年前、アメリカとカナダで公開されたドキュメンタリー映画です。

映画のタイトルは「フォークス・オーバー・ナイブス」。

この映画は、現代病ともいわれるがんや心臓病、糖尿病、脳梗塞など慢性疾患の大半は、動物性食品が影響していると考えられ、これらの食品を食べないようにすることで病気の進行を遅らせたり、改善が可能になることを、多くの臨床症例や世界各地の疫学調査などから探った作品です。

2011年5月にアメリカとカナダで公開され、大きな話題を集めました。

「フォークス」とは、食べる時に使うフォークのこと。「ナイブス」は、ナイフのことですが、ここでは手術用のメスを指しています。

つまりフォークス・オーバー・ナイブスとは、フォークはナイフを超える。

すなわち正しい食事をすることは、手術を受けるよりもずっと役に立つ。

食は、医療を超えることを意味しています。

この映画を機に、アメリカでは病気にならないための正しい食事法として、動物性食品や加工食品、精製食品、塩、砂糖、油を一切使わない、未精製・未加工で、自然のまま丸ごと食べるプラントベース(植物性)100%の食事スタイルが一躍、注目されるのです。

国を代表する医師や研究者が立証

この映画が注目されたのには、もう一つ大きな理由があります。

それは、映画の中に医師や栄養研究者などの数多くの専門家が登場し、プラントベースの食事が、いかに疾患の進行を遅らせたり、改善する可能性があるかを、自らの疾患例や臨床データ、研究データをもとにさまざまな角度から立証していることです。

この中には、栄養学のアインシュタインとも呼ばれるアメリカ・コーネル大学のコリン・キャンベル博士はじめ、心臓病のトップドクター、コールドウェル・エセルスティン博士など国を代表する医師や研究者が数多く名を連ねています。

彼ら専門家が集まって、1990年代初めに「食事療法で心臓病根絶をめざす全米医学会議」を開催、これ以後10年間にわたって栄養学や医学、病理学、疫学及び公衆衛生などの分野で専門職の人々を集めて、食と病気・医療の研究に本格的に取り組みます。

いわば、そうした専門家の研究や実証実験の結果、植物性100%の食事をしていれば、病気にかかりにくい、または病気が改善する可能性があることが裏付けられた格好となったのです。

がん細胞を攻撃する栄養成分とは

その中の一人で、アメリカ・フロリダ州にあるヒポクラテス健康研究所の所長を務めるブライアン・クレメント博士が、2014年9月に開かれた「植物性食品による国際医療会議」で、野菜や果物など植物性食品に含まれる「ファイトケミカル」が、病気の予防や治療に効果があることを発表しています。

ファイトケミカルは、野菜や果物のほか、豆類やきのこ類、未精製の全粒穀類、さらには海藻やハーブなどに含まれており、今日では抗酸化力や抗炎症力が非常に強い機能性物質だとされています。

さらに、同じ会議の場で、オレゴン州立大学のライナススポーリングの研究者たちが、ブロッコリーおよび他のアブラナ科のなかにあるスルフォラファン混合物質が、がん治療に効果的であることを明らかにしています。

ブロッコリー由来の混合物質は、がんの幹細胞を標的にすることによって乳がんを予防したり、治療したりすることができるという、アメリカ・ミシガン大学のがん研究センターの研究もあります。

いずれにしても、スルフォラファンやブロッコリーの混合物質ががん治療に有効であることを、アメリカの研究者や専門家たちが明らかにしたことは、注目に値するといっていいでしょう。

まとめ

日本でもアブラナ科の植物の有効性について近年、盛んに取り上げられています。

アメリカや統合療法が盛んなメキシコ・ティファナなどでは、スルフォラファンががん治療に有効であると考えるドクターも少なくありません。

アブラナ科の野菜としては、ブロッコリーのほかにキャベツ、カリフラワー、ダイコン、カブ、チンゲンサイ、小松菜、カイワレ、ハクサイなどがあります。

色彩豊かなパプリカなどいろんな種類の野菜を組み合わせ、なるべく生で食べることが体にいいようです。ぜひ試してみてはいかが?

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